今回は、アメリカのコミュニケーカレッジや短期大学に入学すると、授業を登録する前に受けなければならないPlacement Testというテストについてご紹介します。
目次-Contents-
■そもそもPlacement Testとは何か
■どんな教科・内容なのか
■教科
英語&数学。
卒業したい専攻によって受けなければならない科目は異なりますが、基本的にこの2教科が多いです。
■内容
どの教科も教養レベルを計るためのテストなので、内容はかなり幅広いです。
数学の問題だと、足し算の問題が出たかと思えば微分積分の問題が後の方に出題されていたり。(私が受けた数学試験は2段階形式で、1つ目で簡単な算数問題、2つ目は1つ目の成績次第で受験する形式で確率、微分、関数等々が出題されてました)
英語は、リーディングで読解力をみる問題や、エッセイ問題でライティング力をはかる問題なども。
試験自体は、パソコンで問題に解答するパターンが多いと思います。
■なぜ重要?
どんなに成績が悪くても入学が取り消されないならなぜそんなに重要なのか?それは、このクラス分けに理由があります。
例えば、卒業に必要な授業に『数学4』があったとします。
①Placement Testで成績が悪く、一番下のクラス『数学1』から授業を取らなければならなかった場合
基本的にどの強化でも数学4を取るには、数学3を受講済みでなければならず、数学3を取るには2、2を取るには1を受講する必要があります。
日本に、基礎編・応用編などレベル分けされていて基礎編を学んでいないと応用編を受講できないシステムがあるようにアメリカでも、応用編や上級編を受講するには基礎を受講していないと受講出来ないようになっていることが多々あります。
今回の場合、数学で卒業単位を満たすには、全部で4つの授業を受講する必要があります。(数学1、数学2、数学3、数学4)
②Placement Testで成績が良く、『数学4』をいきなり受講できる場合
テストの成績で数学1~3までのレベルはあると判断されたので、卒業単位である数学4を1学期目に取得できます。
つまり、全部で1つの授業を受講すれば数学での卒業単位を満たすことができるのです。
この2つの例で分かることとは。
-お金がかかる
そう、お金です。
大学留学には、1単位あたりで授業料がかかるため授業を受けた数だけ授業料がかさむことになります。
上記の2つ例での授業料の差は3回分。1授業あたり3単位と考えると、上記のように1授業当たり9万円。
3授業分:900ドルx3回=2700ドル(約27万円)
一つの卒業単位を修了するために約27万円余計にかかることになります。
-卒業までの期間がその分かかる
数学1と数学2を同時に取れない場合、数学4を取るためには4学期間の時間がかかることになります。(同時に取れる場合もあります)
その為、テストでいきなり数学4を取れれば1学期で卒業単位分を取れたのに、数学の為に4学期分の時間がかかってしまうことになります。
授業料だけでなく時間も余計にかかってしまうのです。
■対策:Placement Testの勉強をする
①サンプル問題を解く
勉強をする為にも、どういった問題が出るのか、傾向が分からなければ勉強しようがありません。
まずは、行きたい留学先でPlacement Testがあるのか、あるならばどの教科であるのかなどの情報を集めましょう。
各大学のウェブページにはどの教科がPlacement Testで必要で、どういった問題が出るのかサンプル問題を掲載している場合があります。(サンプル問題サイト例)
サンプル問題でどういった問題がでるのかテスト勉強をしておきましょう。
①サンプル問題の範囲を勉強する
サンプル問題が分かれば、テストの範囲が分かります。
テスト範囲の分野の勉強をしっかりとして公式など必要な内容を覚えて理解します。
②サンプル問題の単語を覚える
数学などの問題は、問題自体よりも文章の中の英語が理解できずに問題がわからないという状況になりかねません。
サンプル問題で出題される文章の英単語を予め勉強して覚えておくと良いでしょう。
特に、数学はアメリカ人の大学生のレベルよりも日本人の方がかなり高く、英単語さえ分かっていれば高得点を狙うことができます。授業料を節約するためにも、数学で使う単語はある程度勉強しておくに越したことはありません。
※Placement Testを再受験できる?
実際にテストを受けて思ったより成績が悪買った場合は、もう一度Placement Testを受けられるのか問い合わせてみて下さい。
大学によっては、テストを一度受けなおすことができる場合があります。
※成績が良すぎて能力以上でも困る?
Placement Testはその学生の学力を測るテストなので、このテストで自分の能力以上の成績を出してしまうと自分の能力に見合わない難しいクラスに振り分けられてしまいます。
テストに向けて頑張って勉強することも大切ですが、高校や今まで習った内容を復習して思い出す程度にしてテストで無理をしすぎないように気を付けてください。
■最後に
今回は大学に入学してから受けなければならないPlacement Testについてご紹介しました。
大学に留学する際は、英語だけに集中せず、他の教科の復習も忘れないようしてください。

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