日本VSアメリカ:自転車の違い編

前回は日本とアメリカのバスの違いについてご紹介しましたが、今回は自転車の違いについてまとめてみました。
自転車だとあまり違いはないのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが調べてみると意外とありました。

■普及率

日本の自転車使用状況

国土交通省の資料によると自転車の保有台数は年々増加傾向にあり、2013年(平成25年)時点では約7,155万台。
人口1人当たりの自転車保有台数は0.67台で自転車先進国のヨーロッパと比較しても所有率が高くなっています。

ちなみに、人口当たり自転車保有数国際比較は以下の通り

  台/人口
オランダ 1.11台
ドイツ 0.83台
デンマーク 0.77台
スウェーデン 0.71台
ノルウェー 0.71台
日本 0.67台
フィンランド 0.67台
イタリア 0.45台
フランス 0.38台
イギリス 0.38台
アメリカ 0.37台
中国 0.36台
韓国 0.14台

ヨーロッパ(特にオランダ)の自転車普及率はやはり高め。日本はアジア圏の中でも自転車保有数が高く、アメリカと比較しても倍以上の保有数があります。

アメリカの自転車使用状況

上記アメリカの人口当たりの自転車保有数は0.37台ですが、約100万人が毎年自転車に乗っているそうです。やはり日本に比べるとかなり少ない様子。アメリカは広大な土地が多く、車社会なイメージが強いです。

ちなみにアメリカの車の所有率は2010年時点で79.7%で日本の59.1%に比べかなり高めです。日本での自転車がアメリカでの車の感覚で使用されているようです。(Wikipedia参考)

普及率に関しては、日本の方が圧倒的に高めですね。


■自転車の種類の違い

日本で人気の自転車

日本で自転車と言えば、ママチャリ
ママチャリはシティーバイクの俗称だそうです。
自転車の種類で言うと一般車(ママチャリ含等が全体の約60%を占めているそうです。

また、ママチャリの販売台数はほぼ横ばいなのに比べ、スポーツ車(ロードバイク等)が15.9%で10年以上前に比べると3.5倍、電動アシスト自転車は8.1%で1.8倍。

時代の流れに合わせて電動自転車が増えてきているのと、運動不足解消や交通費等の節約のために自転車を利用している人が増えているようです。

 タイプ/種類 販売台数率
一般車 59.4%
幼児/子供車 8.2%
スポーツ車 15.9%
折りたたみ車 5.9%
電動アシスト車 8.1%
アメリカで人気の自転車

アメリカでは正直ママチャリは見かけません。ママチャリタイプのCity Bikeはヨーロッパではよく使われているタイプのようですが、アメリカではEuropean city bikeと呼ばれアメリカにはあまりには人気ではないようです。

アメリカではスポーツタイプ ロードバイクが20%やマウンテンバイクが25%で街で比較的よく見かけるタイプです。長距離の移動が多いからか、道がガタガタだからでしょうか。

アメリカでは用途がどちらかというと日常生活用ではなく、遊びに出掛けたりするときに使う用なのかもしれません。

また、アメリカに旅行に行けばよく見かけるビーチバイク(クルーザータイプ)も販売台数では5%を占めています。

 タイプ/種類 販売台数率
ロードバイク 20%
マウンテンバイク 25%
クロス/ハイブリッドバイク 24%
コンフォートタイプ
(マウンテンバイクの快適版)
13%
クルーザー 5%

【豆知識】
日本ではバイクと言えば、あのガソリンで動く二輪車のことを指しますが、アメリカでは”Bike”というと”Bicycle”の略でしかないので自転車を指します。

ちなみにバイクは英語で”Motor cycle””Motor bike”といった”Motor(モーター)”が付きます。

ほな、原チャリはなんていうのか?答えは”Moped(モーペッド)””Scooter(スクーター)”と言います。でも正直原チャリ乗ってる人はあんまり見かけないかも。。

ということで、アメリカでバイクの説明をするときは気を付けてください。



■止め方

日本の駐輪場

日本には駅周辺やスーパーの隣に駐車スペースが設けられており、そこに駐輪することができます。

駅周辺では月極で駐車料金が取られることが多く、許可されていない場所に駐車することもあり、そのまま商店街や道に放っておくと放置車両として撤去されたりします。

日本では、放置車両は交通渋滞や事故の原因などで社会問題視されており、年間全国で12万台もの自転車が放置されているとのことです。

アメリカの駐輪場?(駐輪スペース)

アメリカでは、特に駐輪場の様に広く駐車スペースを設けているわけではなく、お店の近くや行くところどころで施錠をつなぐ地面に設置されて動かせない物体があります。

もちろん、ロックをつないで自転車を盗まれないようにするためのものなので、施錠するときは必ず持ち運べないような状態で繋ぎつけます。

【知っておきたい情報】
・施錠する際はU-LOCKを使いたい

日本でよく見るリング錠。アメリカでは誰一人として使っている人はいません。

なぜなら、この施錠方法はアメリカでは無意味だからです。日本では放置自転車が問題になっていますが、アメリカでは盗難が後を絶ちません。

その為、盗まれないように必ず駐輪の際は”動かせない物体”に繋ぐ必要があります。自転車の車輪が動かない程度では自転車ごと持ち上げて車で盗まれるでしょう。

アメリカでは、U-LOCKと言われるペンチでも切れないような施錠ロックを買うようにと勧められます。私もアメリカで生活していて1度自転車を盗まれました。知り合いには大学に止めている間に盗まれたという子もいたので、どこに止めるときも必ず、施錠を忘れてはいけません。

アメリカの文化からすると、日本の放置自転車問題はあり得ないと同時に社会問題ではありますが、羨ましい状況にも思えます。

■道路

日本の道路整備

国土交通省によれば、年以降に自転車専用道路や自転車道など自転車のみが通行できる空間の整備が行われ、約2,530kmの通行路が確保されているそうです。

一方で、自転車と歩行者が混在している道路が76,108km、道路が整備されおらず道路や路肩を走行する必要がある空間が約100万km。自転車道の整備状況は0.6%と自転車社会が進んでいるオランダの8.6%と比較してもまだまだ進んでいない状況です。

アメリカの道路整備

アメリカのバイクレーンは車道の隣にあることが多く、自転車専用と言っても右左折する車が侵入する上にスピードの速い車が多いのでとても危険です。

その為、近年アメリカでは”Protected Bike Lane”(保護された自転車道⇒自転車専用道)が整備され、2015年には275もの自転車専用道ができました。(都市での整備が進んではいますが、日本やヨーロッパに比べると%表記できないレベルの割合です。)

自転車用の車線そのものが緑で塗られ、車用の車道と区別されているのが特徴です。

日本同様、アメリカでも自転車事故が問題視され自転車道と歩道や車道を区別した専用道の整備を進めているようです。

■レンタサイクル/自転車シェアリング

レンタサイクル

日本では、京都や東京などの観光地でよく見かけるレンタサイクル。駅の近くにあるので、電車で移動が難しいところではとても便利です。
日本では1日利用料金が1,500円程度で気軽に借りられます。

アメリカでも自転車の貸出はあり、特にビーチ沿いではクルージング用の自転車の貸出がほぼ必ずと言っていいほどあります。費用は15ドル(約1,650円)~カリフォルニアに観光に行くならぜひ一日をビーチでのんびりサイクリングして過ごしてみてください。

自転車シェアリング

観光地以外でも東京港区などである自転車シェアリング。カーシェアリングと同じ感覚で自転車を共有して利用するシステム。こちらは会員になることで、月に何度もお手軽な値段で使うことができる為一度きりではなく普段から自転車を利用する方に便利なもの。日本での費用は30分150円~

アメリカでも、自転車シェアリングはありカリフォルニアのサンタモニカなどの観光地でも市が管理して実施している。
サンタモニカでは費用が1時間7ドル(約780円)~と日本に比べると少しお高め?(こちらのサイトで登録できます)

■最後に

アメリカと日本では環境が異なるため、自転車の使用用途やその用途に合わせた種類の自転車など様々な違いがあります。

アメリカでも日本でも、観光に出掛けた際は電車やバスで移動しにくい場所には是非レンタサイクルを使って地元の知らない場所まで観光するのも楽しいと思います。ただ、車道の近くを通る際は、運転に必ず気を付けてください。

出典:
国土交通省
Wikipedia
自転車産業振興協会
statista
内閣府
peopleforbikes