TOEICテストの際に時間内に最後の問題までできない人や、読書をしたいけど読むのに時間がかかりすぎて疲れる方など悩みは様々にあるかと思います。
どうも、アメリカでの節約留学歴4年のUKIです。
今回は、リーディングが苦手・読むのが遅くて悩んでいる方向けに速読できるようになる読むときのコツをまとめてご紹介します。
目次-Contents-
そもそもなぜ英語を読むスピードが遅いのか?
☑原因① 語彙力がない
どんな言語でも、文章を理解する上で語彙力は一番重要なポイントの一つです。単語の意味が分からなければ文章を理解することができません。
文章を読んでいく上で、
私がアメリカの語学学校に通っていた際に講師の方に以下のようなことを言われました。
『1段落の文の中で知らない単語が5個以上あれば、その文章を理解することは難しくなる。』
つまり、1段落(文章が5文前後くらい)の中で意味が分からない単語が6個もあれば、その文章を読む語彙力が不足していると言えます。
例)日本語で考えてみてください。以下の文章の中でマーカーで塗っている部分が知らない単語だとします。
上記の知らない単語を○○と替えてしまうと、、、
ある程度の単語は想像できるかもしれませんが、○○が多いとちょっと内容が分かりにくいですよね。最後の文になると、昼寝の単語が分からなければ何をするかが想像もできません。
語彙力があるかどうか、試しに1段落分で知らない単語にマーカーを引いてみてください。5単語以上に色がついてしまった人はまず語彙力を上げる必要があるかもしれません。
このように、速読ができるようになる、読解ができるようになる為には、ある程度の語彙力を高める必要があります。
⇒解決策
速読するコツ①語彙力をつける
速読するコツ②単語は後でまとめて調べる
☑原因② 文法が分からない
単語をある程度知っている場合で、文章を速く読めない人に考えられる2つ目の原因が文法。
どれが主語で、どれが動詞で、何の話をしているのか分からなければ文章を理解し読解するのにも時間がかかってしまいます。そして、文法がきちんと理解できていないと、過去の話なのか、否定文なのか、など正しい読解が難しくなるはず。
リーディングでは、文法を理解していることが不可欠です。
☑原因③ 日本語に一文ずつ訳す
『文法の知識や語彙力はある程度あるのに、読むスピードが速くならない。』という人に多いのが、一文一文丁寧に翻訳してしまっている、ということ。
ご存知の通り、日本語と英語では文章の文法構成が大きく異なります。
日本語【主語⇒述語⇒動詞】
英語 【主語⇒動詞⇒述語】
その為、日本人がやってしまいがちなのが、翻訳するために後ろから前に文章を読む、ということ。
後ろから読むために、述語のある場所をまず探して訳し、次に動詞を見つけて訳して…そんでもって主語は…だから…
としているうちに時間の無駄になってしまうわけです。
そして、全ての文を日本語にしないとしっくりこない、というか理解できない、と思い込んでしまい全文翻訳してしまうのです。(全文翻訳していたら誰だって速読なんてできません)
これでは、
述語探し の時間の無駄+ 日本語に訳す 時間の無駄=かなりの時間の無駄です。
☑原因④ 練習が足りない
英語の勉強を始めて、いきなり速く読めるようになりたい!と思う人がいますが、はっきり言って一度も読んだことがない人がいきなり速く読めるようになることはありません。
もちろん、語彙力があり、文法もしっかりできていれば読解力もありある程度速くは読めると思います。
ただ、国語の場合でも、本を速読できる人は今まで読んできた量がやはり圧倒的に多いです。英語でも、何度も読む練習を繰り返しているうちに速く読めるようになってくるものです。
⇒解決策
速読するコツ⑤繰り返し何度も読む
英語が速く読めるようになるコツ5選
それでは、それぞれの原因にたいする解決策として速読ができるようになるコツを紹介します。
速読するコツ①語彙力をつける
語彙力をつけるには、ただひたすら覚えることが大切です。
ターゲットを2ヶ月で暗記する勉強法でもご紹介したように単語を覚える方法は文字をイメージしたり、英文を作りながら書いたり、などいくつか方法があります。
英語において、知っている単語量というのはTOEICの点数にも影響が出るほど重要な勉強分野です。
①マーカーでチェック
②辞書を引く
③単語帳にメモ(単語帳は必ず作るべき)
④その日中に暗記
⑤1週間後に再度確認
⑥定期的に覚えているか確認
知らない単語に出会ったら、メモに残して出来る限りその日中か近日中に一度覚えてしまってください。
小説などのある程度の長文になると、同じ単語がいくつかのシチュエーションで使われていて丁度覚えた単語が出てきたりするので単語を覚えるのが楽しくなったりします。
速読するコツ②単語は後でまとめて調べる
英語のリーディングをしている人で、分からない単語に出会う度に辞書を引いてしまう人がいると思います。全てを理解するために分からない語彙をなくしたい、という想いがあると思いますがテストや試験では辞書を引くことは出来ません。
知らない単語は読み進める、ということを心掛けてみてください。
文法上の性質を考えて、前後の内容や文脈で大体何の話をしているか想像することで大体の内容を理解し辞書を引かずに1ページ(または1章)読み切ります。その後に辞書を調べて自分がイメージしていたものが意味と近かったを確認します。
①マーカーでチェック
②単語の意味を想像
③1ページ読み切る
④辞書を引く
⑤文脈と自分のイメージとを確認
この様にして、速読するコツ①と併せて単語を覚えていってください。テストを想定して文脈で意味を考える練習にもなります。
速読するコツ③文法を素早くチェックする
文法が苦手な方も多いと思います。文章を読む上で、基本文法は必須です。
そして、英語の文法の基本というのは意外とシンプルです。
皆さんもよく知っている5文型。
第1文型:SV
第2文型:SVC
第3文型:SVO
第4文型:SVOO
第5文型:SVOC
ここで気付いてほしいポイントが、この5文型に共通すること。それは SV です。
5文型全てに、SとVは必ず存在します。つまり、1文の中で基本的に、SとVさえ見つければあとはOとCがあるかないかを見るだけ。
【事前準備】S、V、O、Cにチェックルールを作る
例)

S⇒□で囲む
V⇒アンダーライン
O⇒△で囲む
C⇒[ ]で囲む
①SとVを見つけチェックする
②CとOが文章に居るかいないかチェック
文章の主語と動詞が分かると内容が格段と識別できるようになります。さらに主語にチェックを入れておくと誰が今話の流れの中心か、というのもパッと見て分かるので読むのもスムーズになり理解力も上がります。
文法をチェックする癖をつけることで文法の勉強にもなります。単語の羅列が文法上での主語、動詞、そして述語の組み合わせになるのでパズルを読み解くように文章を考えることができるようになります。
※ちなみに、5文型は基本となる文法なのでそれに加え動詞の場合⇒過去/現在/未来…や接続詞などなど細かい内容は別途しっかり勉強しなければなりません。
速読するコツ④日本語に訳さず読む癖をつける
リスニングでもそうですが、リーディングをする上で日本語に訳そうとする人はたくさんいると思います。日本語に訳すことは時間の無駄です。
TOEICを勉強している方でも、将来英語が読み書きできるようになりたい方でも、英語を日本語に訳す必要はありません。TOEICでは特に、問題文に”日本語に訳せ”といった内容はない上、設問も解答も全て英語です。つまり日本語は不要。
そこで日本語に訳さず読む癖の付け方をご紹介します。
①文法の区切り・単語ごとに訳す
例)I like apples. ⇒私は、好き、リンゴが。
②単語をイメージして訳さないように心がける
例)I like apples. ⇒私は、♡、🍏
※likeはハートをイメージしてapplesと聞いて赤いリンゴの画をイメージ
①ができるようになったら②を心掛けて、全ての単語で日本語を考えず情景をイメージできるようにする。
①ができるようになるだけで十分に速く読めるようになると思います。
速読するコツ⑤繰り返し何度も読む
スピーキングやリスニングもそうですが、勉強で上達するには繰り返し勉強し経験を積むことが大切です。
一番重要なことは”慣れ”です。
どんなことも繰り返し継続して続けることでできるようになります。読書も何度もたくさんの文章を読んでいくうちに速く読めるようになります。
いくつも読めば、文法のパターンにも慣れ、単語力も上がるのでスピードも上がっていくと思います。
おすすめの書籍
初級者
初めて英語の読書を始める場合は、本に簡単に書き込みができて文字数も少なめのものがいいと思います。(嫌気がささない程度の量)特に、文章の間に写真やイラストがあって情景が想像しやすいものだとさらにプラスです。探すときは、Children’s(児童書)のカテゴリーで探してみてください。
おすすめ絵本■Wimpy Kid

出典:https://www.amazon.co.jp
【ストーリー】
主人公グレッグの学生生活の日々を描いた日記。シリーズでいくつかあります。
少し分厚いので抵抗があるかもしれませんが、日記形式なので毎日の出来事がどんどん書かれており読む区切りが付けやすいです。1ページ当たりの文字量も少なく、文章と文章の間にイラストが描かれているので状況も想像しやすく、児童向け書籍なので内容も易しめです。個人的には、行と行の間が広くて単語を調べたときに書き込めて便利だな、と思います。
おすすめ絵本■A to Z Mysteries
出典:https://www.amazon.co.jp
【ストーリー】
主人公ディンクが友達と協力してミステリーを解決していく物語。
何よりAからZまでシリーズで用意されていて児童書ながら内容が面白いので最後まで読み進められます。内容の間には情景を描いたイラストがあり英語自体も児童書なので易しめです。こちらもシリーズ本なので1冊勉強し終わっても次があり、全作集めたくなります。
中級者
易しめの本が読める、ある程度語彙力や文法の読解力がある方は、中高生向けの本を読むのがおすすめです。専門知識が必要な学問書などではなく、学生が読みそうな洋書を探してください。(カテゴリーで Teen Young Adultなどの分類がされているもの)
おすすめ小説:■The Fault in Our Stars

出典:https://www.amazon.co.jp
【ストーリー】
癌という病気を抱えた10代の主人公の女性の恋愛と生きるということをテーマにした小説。読み込んでしまうような内容で、主人公の強さを感じる心情や周りとの関わり方が描かれていて、特に最後の数十ページは一気に読んでしまいました。
内容が興味深くて、英語も辞書をたまに引く程度で内容を理解する際に支障にはならず丁度良いレベルだと思います。
おすすめ小説:■Thirteen Reasons Why

出典:https://www.amazon.co.jp
【ストーリー】
自殺した少女が同級生に宛てたカセットテープを通して物語が進んでいく物語。
中高生向けの自殺をテーマにした興味深い内容で、日常生活の英語を頻繁に使っているので英語自体は難しくないはず。読み飽きないので英語の勉強を挫折せずに進められるはず。
上級者
上級レベルとなれば長編小説や専門紙、新聞など単語力をさらに高められるものを探してください。新聞などを購読して毎日国際情報を流し読みできるくらいになればTOEIC試験でも時間に余裕を持ってリーディングできるはずです。
おすすめ長編小説■Sherlock Holmes
出典:https://www.amazon.co.jp
【ストーリー】
言わずと知れたシャーロックホームズシリーズ。イギリス英語にどっぷり浸かって楽しむことができます。
話し方や表現の仕方を考えながら読むことができるので、頭を使って楽しむことができます。
おすすめ■Wall Street Journal
【内容】
ウォールストリートジャーナルは、しっかりした経済新聞。社会人であれば世界の情報を取り入れるのに読んでいて損はありません。日本語版と英語版があるので、英語で読んだ後に確認することも可能です。
毎日数記事読んでいれば慣れて、単語力も読むスピードも段々速くなると思います。
最後に
私も勉強していた時は初め一日2ページを1時間近くかけて読んでいたのが、20ページくらいを読めるようにまでなりました。
単語を覚えて、文法をしっかりと理解し繰り返し勉強すればどんどん速く読めるようになると思います!!
以上、速読のコツをまとめてみましたが、皆さんの勉強の役に立てば何よりです。
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