留学の滞在方法というと、やはりホームステイをした方がいいのかと、考える方は多いと思います。実際、留学をしていてホームステイを経験したことあるかたはたくさんいますし、私もその一人です。
ただ、ホームステイを考えているなら、しっかりとホームステイのメリットとデメリットを理解したうえで滞在先を決めたほうがいいと思います。そこで、今回は私自身の経験や友人の経験をもとにホームステイの実情をお話ししながら、ホームステイのメリットとデメリットをまとめました。
目次-Contents-
そもそもホームステイって?
ホームステイを提供している家庭は、様々です。子供がいるところや、ペットがいるところ、老夫婦や、一人暮らしをされている家庭など常に子供がいる家族家庭というわけではありません。その為、ホームステイ先によってメリットもデメリットもさまざまにあると思います。
ホームステイのメリットとデメリット
メリット | デメリット | |
勉強面 | ①英語を話す機会が多い ②現地の文化が学べる |
①通学に不便の場合も ②集中できる環境ではないかも |
経済面 | ③食事を作る必要なし ④手続き・契約の手間がない |
③食べ物が合わないと辛い ④家賃が高い |
環境面 | ⑤日本の家族が安心できる ⑥頼れる人がいる |
⑤ルールが厳しいことも ⑥文化の違いが辛いかも |
そして、ホームステイの最大メリット/デメリットは、当たり外れが激しい事です。ホームステイ先次第で、ホームステイがプラスなのか、マイナスなのかが左右されます。
ホームステイのメリット
【勉強面】
①英語を話す機会が多い
留学において、一番重要なことの1つが”英語を話す機会を多く作ること”です。留学を成功させる10の秘訣!留学で成功する人でもありましたが、英語を上達させるカギの1つが、現地の人と話してスピーキング力を上げることです。
私も、留学の初めの2ヶ月間ホームステイをしていました。私がホームステイしていたのはおばあちゃんの一人暮らしの2階建てで、部屋は1階に1つ、2階に3つで留学生を3人滞在させていました。
留学が始まってから、毎日語学学校から帰ると必ず、ホームステイ先のおばあちゃんは”How was your day?”と聞いてきました。その日にあったことを英語で話す練習をするので、家に帰ってから英会話のクラスを受けている気分でした。
このようにホームステイは、滞在方法の中で滞在先でも英語を話す機会を増やすには最適です。
②現地の文化が学べる
勉強面で考えると、ホームステイをすることで英語という言語だけでなく、現地の文化も同時に学ぶことができます。日本人は、国内では他国の人と関わることが少なく他国文化を学ぶ機会がとても少ないです。
例えば、有名な例が”靴”。アメリカでは自分の部屋に入るまで靴は脱ぎません。
【経済面】
③食事を作る必要なし
ホームステイなのでもちろんですが、朝と晩御飯は付いてきます。(食事付きかどうか選べる場合もあります)その為、自炊をする必要もなく、食費の心配をする必要もありません。
語学学校から帰れば、晩御飯が待っているので、留学滞在中に宿題や勉強に集中できます。
④手続き・契約の手間がない
ホームステイの家賃は留学斡旋会社に任せるか、ホームステイ先の家主さんに月額を支払いますが、基本的に以下が含まれています。
・家賃
・水道代
・電気代
・インターネット使用料
・ガス代 などなど
他の滞在方法だと、それぞれに対して、もしくはどれかだけ支払いが別途だったりと手続きがすこしややこしくめんどくさかったりします。ホームステイは支払いがまとまっているので、支払の手間も契約でもめる心配もしなくて済みます。
【環境面】
⑤日本の家族が安心できる
留学中は近くに身内がおらず、自分の身に何か起こったときに知り合いがいません。本人以外に連絡を取れる相手がいると滞在先で何かあっても、ホームステイの方が日本の家族に連絡を取ってくれたり、風邪ひいたときにもご飯を用意してくれたりと安心です。
私が留学を始めて2週間経ったときに、ホームステイ先に日本の母から電話がありました。実は、私は母と毎日メールのやりとりをしていたのですが、その日の前の晩に私が母にメール返さず、私の身に何かあったのではとかなり心配したそうです。(たった1日メール返さんかっただけで。)
母が私に直接連絡が取れなかったので、ホームステイ先のおばあちゃんに電話したらしく。おばあちゃんに”She is happy!”と言われて安心したそうです。(ていうか母が聞き取れた単語がHappyだけだったので他にも言うてたと思いますが。)
留学中に日本の家族が連絡を取れる相手がいるのは、送り出す家族としても安心かと思います。
⑥頼れる人がいる
⑤の日本の家族が安心であることと、同じくホームステイに滞在すれば、留学中に困ったことがあればホームステイ先の家族に頼ることができます。
留学するのとなると、大抵の人は身内や知り合いのいない土地にいくことになると思います。トラブルや何かあったときに、相談できる相手がいることは非常に大きいです。
ホームステイのデメリット
【勉強面】
①通学に不便の場合も
ホームステイ先として紹介されている家庭は限られています。そのため、自分の条件と一致している所が、語学学校や大学から遠い事はよくあります。(というより学校に近い場合の方が少ないです。)
私がホームステイでお世話になったところは、語学学校からバスで2本、40分以上かかるところでした。友人はバスで1本で45分くらい。ホームステイ先の住所は選ぶ事ができません。
②集中できる環境ではないかも?
勉強するときは静かだったり、集中できる環境が一番いいと思いますが、ホームステイ先では家族がテレビや電話、知り合いが遊びに来たり、子供がいれば遊んでいるので声が聞こえてきたりといつも静かなことが少ないです。
私がお世話になったお婆さんはテレビの音量が相当大きく、家で勉強できなかったので私はよくカフェや図書館を利用していました。子供がいるところにお世話になっていた所は子供が部屋まで入ってきて一人の時間が作れない、といったこともありました。
【経済面】
③食べ物が合わないと辛い
(ホームステイ先でこんな素敵な食事が出てくることはそうないと思いますが…)
食事の違いは非常に大きいです。現地の食事は和食とはかけ離れており、食べなれたものが出てくることはないと思います。その為、現地の食事を毎日食べることになれる必要があります。
味噌汁や日本食のご飯などが食べられることはないので、そこは覚悟しないといけません。私のように好き嫌いが激しい人には辛いかもしれません。
④家賃が高い
やはり、ホームステイの一番のデメリットは家賃が高い事です。月に支払う料金には電気代や水道代、さらには食費(選べることが多いです)が含まれています。そのすべてを含めてもかなり家賃は高いです。私がお世話になったところは月朝食と夕食込で10万円でした。
家具などの必要なもとを用意する必要がないので、短期にはとても便利ですが、家賃から考えると長期滞在には向いていません。
【環境面】
⑤ルールが厳しいことも
夕食は何時までに、とか、シャワーは何時から何時に浴びること、などなど家によってルールが厳しい事があります。(家によってはルールが全くない事も。) 滞在するホームステイ先により、家庭のルールは色々なので厳しいルールや自分に合わないルールだとストレスがたまったりします。
私のところは洗濯できる日が決まっており、トイレットペーパーを使いすぎだと一日に使う料を決められました。笑 細かいルールはいくつかありましたが、家に帰る時間は自由だったのでその点は良かったです。
⑥文化の違いが辛いかも
これは、ホームステイだけでなくルームシェアや寮生活にも言えることですが、同居していて文化の違いに直面すると思います。靴を履いて生活する事がなれなかったり、協調より自己主張をする性格であったり、人によって合うあわないがあるかと思います。
私は、文化の違いにはあまり違和感を感じることなく、生活できたのであまり辛いと思ったことはありませんでした。一度だけ日曜日に教会に連れて行かれたのですが、宗教心がない私には新しい経験でしたし、別に一緒に行ったからといって勧誘された訳でもなかったので特に辛いということもありませんでした。c
最後に、
ホームステイ先は本当に色んな家庭があります。そして、ホームステイの良し悪しは、当たり外れによって大きく左右されます。デメリットのところが”かも”や”ことも”となっているのはそのためです。
そして、ホームステイ先として場所を提供している方たちは以下の理由でやっていると思います。
ホームステイをしている理由
①お金の為にホームステイをしている
②異文化交流の為
③人助け・人との出会いや交流の為
当然①のお金のためにホームステイ先として部屋を提供している人が多いです。私が、お世話になったおばあさんはひどい人ではなかったですが、食事や生活面において、金銭面でとても厳しい人でした。
最初の2週間近くは、晩御飯も朝ごはんもしっかり作ってくださっていたのですが、ホームステイ先に関するアンケートがあった次の週から夕飯にお肉が出ることはなくなり(パスタや冷凍ピザ)、朝ごはんはパン1切れだけになりました。(4つで300円くらいのパン一切れ)
逆に私の友達は2年間ホームステイ先にお世話になっていました。仲良くなって家族同然な扱いを受けて、家族旅行でディズニーへ行った時も一緒に連れて行ってももらっていました。子供が3人いる家庭でしたが、とても優しい人たちで私も何度か遊びに行ったときに、ごはんを食べさせてくれたり、悩みごとの相談に乗ってくれたりしました。
ということで、ホームステイをすることは英語の勉強や文化を知るうえで、とてもいい経験になりますが、本当に行き先によって当たり外れが激しいので、行ってみて”ダメだ”と思ったときはすぐに滞在方法が変更できる様にしておくといいと思います。ホームステイ先がいい人だとラッキーだと思って英語と文化を存分に学んでください。

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