アメリカ内で最も危険な20都市/地域

どうも、アメリカでの節約留学歴4年のUKIです。
今回はリスト形式でアメリカで危険だとされている地域を20都市紹介いたします。
※FBIのウェブサイトのデータを元にしていますが、FBIではデータをランキング形式で紹介することを推奨していません。理由としては、ランキングが単純化された不完全な分析に繋がり、都市やその地域、地域住人へ偏見的な考え方を招く可能性があるからだそうです。紹介している20の都市はViolent Crime(暴力的な犯罪)が多かった都市をまとめているだけなので、他の犯罪要素もしっかりと考慮する必要があります。閲覧についてご自身の責任で考えてください。詳しくはFBIのサイトにて。

参考元データ:FBI:UCR 2015 crime in the United States
データを元に2015年における人口250,000人以上の都市で10,000人当たりのViolent Crime(暴力的な犯罪)率が多かった地域をまとめています。

■20:Houston/Texas(ヒューストン/テキサス州)
【犯罪数/1万人】967
【殺人*1】303
【概要】
アメリカでも4番目に大きい大都市として挙げられるヒューストンですが、アメリカ南部港湾都市として発展。アメリカ航空宇宙局(NASA)があることで有名です。
犯罪都市ほどではないが、殺人数が多いとされ2015年には303件にのぼったそう。原因としてはハリケーンカトリーナで被害を受けた避難民が大量に流入したことがあげられ*2、2005年以降殺人発生件数が急増しています。
■19:Wichita/Kansas(ウィチタ/カンザス州)
画像元:Ty Nigh Flicker
【犯罪数/1万人】985
【殺人*1】27
【概要】
カンザス州の中で最大の都市であるウィチタは、鉄道の通り道として古くから家畜や農産物を中心に栄え、航空機で有名となり、航空機産業として発展してきました。現在でもセスナ社などが本社を残しています。
ウィチタはViolent Crimeに加えProperty Crime(盗難)の率が非常に高いです。盗難時にそのまま犯罪に巻き込まれてしまう、というケースが多いのでしょうか。。。
■18:Miami/Florida(マイアミ/フロリダ州)
【犯罪数/1万人】1,021
【殺人*1】75
【概要】
アメリカの東南部フロリダ州内でも南端部に位置するマイアミは南国のバカンス地として人が集まる大都市です。かつては漁業や食品工業で貿易港として発展し、現在ではICなどの最先端工業にもなってきています。
暖かい気候で金持ち層が優雅にバカンスを楽しむイメージですが、中南米からの貧困層移民(キューバ革命後)の流入により治安悪化や、麻薬密輸の拠点となっていたことが犯罪率の高さの大きな原因とされています。*3
■17:Philadelphia/Pennsylvenia(フィラデルフィア/ペンシルべニア)
【犯罪数/1万人】1,029
【殺人*1】280
【概要】
ペンシルベニア州の南東部に位置するフィラデルフィアは北米でも有数の大都市です。大学が多く多くの学生が暮らす街で中心都市街の治安は安全です。かつてマフィアが暗躍する時代*4もあったが、現在は商業や銀行、法律事務所が多く存在します。
中心街を離れるとドーナツ化現象のように貧困層地区がある為、大都市のすぐ近くでも一歩通りを間違えると危険です。犯罪件数、殺人件数の多さの原因として市の資金不足や貧富の差が影響しているのではないかと言われています。*5
■16:Minneapolis/Minnesota(ミネアポリス/ミネソタ州)
【犯罪数/1万人】1,063
【殺人*1】47
【概要】
アメリカのミネソタ州東部のミネアポリスはミシシッピ川とミネソタ川が合流する北側に位置し、水が豊富な土地として小麦や製材の中心地として発展してきました。
かつて1990年前半にMurderapolis(殺人-アポリス)と呼ばれたころに比べると犯罪件数はかなり少なくなったものの、貧困や差別、失業率の高さが犯罪件数の多さの原因ではないかとされています。また近年では若者の間での銃の所有量の急増も懸念されています。*6
■15:Anchorage/Alaska(アンカレッジ/アラスカ州)
【犯罪数/1万人】1,071
【殺人*1】26
【概要】
アラスカ州南部の港湾都市の一つであるアンカレッジは石油、天然ガスの採掘と関連事業を中心に発達しており、日本向けの水産品も多く輸出されています。
犯罪件数に加えレイプ件数も多く、特にネイティブアメリカンがターゲットにされやすい傾向があるそうです。*7 こうした犯罪が多いのは若者の間での薬物取引やアルコール関連の犯罪が増えているのが原因ではないかともいわれていますが、警察に対する市民の不信感なども挙げられており、特定の原因は分かっていません。*8
■14:Nashville Metropolitan/Tennessee(ナッシュビル/テネシー州)
【犯罪数/1万人】1,101
【殺人*1】72
【概要】
ナッシュビルはテネシー州にある都市で音楽、医療、運輸業の中心地で多くの大学が存在しています。特に音楽業界の中心として知られ、”ミュージックシティ”として知られています。
テネシー州は人口が多い理由の一つとして移民があげられます。また、銃の所有率も全米内では比較的に高く薬物やギャングがかかわった銃撃事件が多く発生しています。*9 ただ大都市である為、他の大都市同様危険な地域と平和な地域があり貧困層地域での事件が多いようです。



■13:Buffalo/New York(バッファロー/ニューヨーク州)
【犯罪数/1万人】1,119
【殺人*1】41
【概要】
ニューヨーク州北西に位置するバッファローはナイアガラ川の始点として鉄鋼業などで発展してきたが、一時衰退、近年は教育分野に育成し観光基地としても役割を果たしています。
20世紀初頭は鉄鋼都市として栄えた都市も近年低迷しており、バッファローは全米でも貧困率が高い。*10 特にダウンタウンと言われる地域は荒廃したビルが放棄されかなり治安の悪い地域となっているそう。
■12:Atlanta/Georgia(アトランタ/ジョージア州)
【犯罪数/1万人】1,120
【殺人*1】94
【概要】
アトランタはジョージア州北西部に位置する同州最大都市で、綿花産業で発展し、コカ・コーラやデルタ航空など多数の大企業が本社を置き、商業の中心地として成長してきました。
アトランタの犯罪件数の多さは貧困率と失業率の高さが原因であると考えらえれています。*11 かつて1990年代には全米でワースト1になりこともあったが、アトランタ警察などの犯罪対策により近年低下傾向にあるそうです。*12
■11:Toledo/Ohio(トレド/オハイオ州)
【犯罪数/1万人】1,129
【殺人*1】24
【概要】
オハイオ州北西部に位置するトレドはミシガン州との州境に位置し、大都市です。かつては、デトロイトの自動車産業に伴ってガラス産業で大きく発展しました。しかし、大手ガラス会社も本社を移転し、市街地の空洞化が顕著になり、人口も減少傾向にあります。
自動車産業の移転に伴い、高収入職がなくなり、失業者と貧困率が犯罪件数の多さの大きな原因の一つと考えられます。
■10:Washington/District of Columbia(ワシントン/コロンビア特別区)
【犯罪数/1万人】1,203
【殺人*1】162
【概要】
アメリカの首都であるワシントンD.C.は国際的な政治的影響力を保持する都市であり、大使館だけでなく世界銀行や国際通貨基金などの本部もおかれている。人口密度は高く黒人比率が1位となっています。*13
かつて、1990年代初頭に、Murder Capital(殺人首都)と知られるほど凶悪犯罪が発生したが、近年は減少傾向にあります。ただ全米でも犯罪の多い都市の一つとされ、特に、キャピトル・ヒル以南のワシントンD.C.南東(SE)地区は特に危険な地域となっています。*14
■9:Indianapolis/Indiana(インディアナポリス/インディアナ州)
【犯罪数/1万人】1,288
【殺人*1】148
【概要】
インディアナポリスはインディアナ州の中央部に位置する州都で、政治、経済の中心となっています。かつては自動車産業で発展したが、製造業は衰退し代わりにヘルスケアなどの小売業が雇用を生み出しています。
インディアナポリスでは犯罪前科のある人間が再度犯罪を起こすことが多く、さらには薬物取引、銃、貧困などの社会的な問題が多く原因として挙げられています。*15
■8:Stockton/California(ストックトン/カリフォルニア州)【犯罪数/1万人】1,352
【殺人*1】49
【概要】
カリフォルニア州の内陸都市であるストックトンは農地に囲まれており、ブドウ酒などの食品工業が盛んです。
サンフランシスコの近くのベッドタウンに位置していたため、農業地域の安い土地に家やショッピングセンターを建築。土地価格が上昇してしまい、人々は家を買ったはいいも住宅ローンが払えず手放し、不動産価格が暴落。その結果市の財政が長年にわたり不振し、2012年に財政破綻。そして、市の財政の悪さに伴って、警察力も27%減少し犯罪件数はさらに上昇する結果となったそうです。*16
■7:Kansas City/Missouri(カンザスシティ/ミズーリ州)
【犯罪数/1万人】1,417
【殺人*1】109
【概要】
カンザス川とミズーリ川が交流する地点にあるカンザスシティは川を繋ぐハンニバル橋の建設後、人口は劇的に増加し、鉄道を繋ぐ中心都市として発展しました。
しかし、20世紀初頭の禁酒法時代トム・ペンだ―ガストが街を牛耳り、ナイトクラブが違法営業、マフィアも台頭したそう。*17 カンザスシティ・マフィアは一掃されたが、現代においても治安はあまりよくなく、富裕層が郊外に移り住み都心部の空洞化と貧困化が進んだことが原因の一つとされているようです。
■6:Oakland/California(オークランド/カリフォルニア州)
【犯罪数/1万人】1,442
【殺人*1】85
【概要】
サンフランシスコ湾に面した港湾都市であるオークランドは、交通の要としてサンフランシスコやサクラメントに通う人々の居住地域として重要な場所になっています。
1960年代以降、ヘルズ・エンジェルスと呼ばれる暴走族(モーターサイクルギャング)の台頭や組織的な犯罪の発生により犯罪率が上昇し、その後も犯罪はエスカレート。現在でもギャングメンバーによる盗難事件や薬物取引などが多く発生しているそうです。*18
■5:Baltimore/Maryland(ボルチモア/メリーランド州)
【犯罪数/1万人】1,536
【殺人*1】344
【概要】
メリーランド州最大のボルチモアはタバコの輸出港として開かれ発展し、自動車産業や貿易で栄えました。1960年代から主産業の不況により中心地から人口が流出し、スラム街が発展し治安の悪化が進みました。
インナーハーバーにはショッピングセンターなどの多数のレジャー施設が建設され一新されたが、中心地の空洞化は依然として改善されていない状況です。また、2015年に黒人市民が警察による逮捕時に死亡し、抗議行動が暴動化、市民の警察への不信感が悪化し治安も不安定な状態になっています。
■4:Milwaukee/Wisconsin(ミルウォーキー/ウィスコンシン州)
【犯罪数/1万人】1,596
【殺人*1】145
【概要】
ウィスコンシン州最大の都市であるミルウォーキーは、機械、食品などの工業が盛んで、州の主産物である小麦の積出港としても有名です。
犯罪件数の多さはギャングの存在や貧困率の高さではないかとされていますが、一方で貧困地域でのアフリカ系アメリカ人の貧困によるストライクが原因ともいわれています。*19



■3:Memphis/Tennessee(メンフィス/テネシー州)
画像元:Mary Phelps Flicker
【犯罪数/1万人】1,740
【殺人*1】135
【概要】
テネシー州西端にあるメンフィスはミシシッピ川に面し、綿花の集散地として発展する一方で奴隷市としての歴史もある町で、マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺された街でもあります。
メンフィスにはおおよそ8400人ものギャング、182ものギャンググループがいるとされており、犯罪件数の多い原因の一つとされています。*20 また近年メンフィスでは警察も23%近くも人員削減がされたことも増加の原因の一つではないかとされています。*21
■2:Detroit/Michigan(デトロイト/ミシガン州)
【犯罪数/1万人】1,760
【殺人*1】295
【概要】
デトロイトはミシガン州南東部にある都市で、自動車産業が盛んでモータシティーとも呼ばれていたが、1970年代頃から日本車の台頭により自動車産業が深刻な打撃を受けると、企業による大量解雇、倒産が相次ぎ人口流出が深刻となっていきました。2009年にはゼネラルモーターズが破綻。
デトロイトといえば全米でも常にワースト3に入る治安の悪さで有名で、主な原因は産業の荒廃と財政破綻による失業率と貧困でしょう。*22 失業率は全米一で、市も2013年に財政破綻を声明しているが治安の改善には至っていないよう。
■1:St. Louis/Missouri(セントルイス/ミズーリ州)
【犯罪数/1万人】1,817
【殺人*1】188
【概要】
ミシシッピ川とミズーリ川の合流地点に位置するセントルイスは商業都市として水運として発展、鉄道網の発達、自動車産業などで反映してきました。また、全米の大都市でも物価が安いことでも有名です。
デトロイトと並んで常にワースト3に入るほど治安が悪く、航空会社の相次いでの合併により工場の規模が縮小、市街地の空洞化が極端に進み治安の良い地域と銃や薬物、貧困率の高い悪い地域の差が激しいそうです。また、同州ファーガソンで起きた白人警官による黒人青年の射殺後、大規模なデモが行われているのも犯罪件数の増加につながっているようです。*23

 

以上、アメリカでの犯罪件数率が多い都市をまとめてみましたが、いかがでしょうか。

各都市の情報を調べながら、それぞれの都市に犯罪が多い理由がありどれも納得させられてしまいました。やはり貧困と失業はどの都市でも犯罪に繋がる大きな原因のようですが、この記事だけ読むとやっぱりアメリカって怖い、、と思ってしまいそうです。

アメリカでも場所によって治安は大きく異なりますし、旅行や留学を考えているのであれば事前に調べたり危険な目に合わないように心掛けることが大切です。





*1=Murder and nonnegligent manslaughter(謀殺と故殺)
*2:http://www.chron.com/news/hurricanes/article/Houston-homicide-rate-may-be-worst-in-a-decade-1911228.php
*3:http://www.historymiami.org/
*4:https://en.wikipedia.org/wiki/Philadelphia_crime_family
*5:http://www.whyy.org/community/violentcrime_form.html
*6:http://www.startribune.com/as-year-s-end-violent-crime-up-in-minneapolis-for-fifth-straight-year/363508991/
*7:http://www.businessinsider.com/why-does-alaska-have-such-a-high-rate-rape-2013-9
*8:http://www.alaskapublic.org/2016/08/16/whats-causing-anchorages-wave-of-homicides/
*9:http://www.timesfreepress.com/news/news/story/2011/oct/10/tennessee-worst-state-for-gun-crime/61060/
*10:https://web.archive.org/web/20110710140234/http://www.usccb.org/cchd/povertyusa/povfact6.shtml
*11:http://www.bizjournals.com/atlanta/stories/2004/06/21/story8.html
*12:http://www.gjp.org/about/
*13:https://www.census.gov/2010census/popmap/
*14:http://www.otoa.com/support/city_ns_detail.php?area=E&country=US&city=WAS&ns=7&code=128
*15:http://www.indystar.com/story/opinion/columnists/suzette-hackney/2016/10/16/indianapolis-crime-problem-is-getting-worse-heres-why/91691230/
*16:http://www.pbs.org/newshour/rundown/the-most-miserable-city/
*17:http://shsmo.org/historicmissourians/name/p/pendergast/
*18:https://ww2.kqed.org/news/2015/01/30/leaders-disagree-over-whats-driving-oakland-fluctuating-robbery-rate/
*19:http://fox6now.com/2015/07/24/milwaukees-shockingly-high-crime-statistics-has-city-leaders-looking-for-ways-to-make-a-change/
*20:https://web.archive.org/web/20130723114749/http://wknofm.org/post/think-gangs-are-only-memphis-poorest-neighborhoods-think-again
*21:https://www.bjs.gov/content/pub/pdf/csllea08.pdf
*22:https://www.bls.gov/
*23:https://www.nytimes.com/2015/02/11/us/st-louis-puzzles-over-stubbornly-high-murder-rate.html?_r=0